【 STORY 】
芸能界は魑魅魍魎が潜む世界。一山当てれば、億万長者。そんな利権が渦巻く中、各事務所は新人発掘に力を注いでいた。そんな中、ゴールドマンエンタープライズの社長、木村が一つのバンドを売り出した。『サンデーキッス』。路上ライブで、２０００人動員した伝説のモンスターバンド、しかし、メジャーデビュー後、しりつぼみ、ボーカル七瀬とマネージャー榊原は手を組み、バンドは解散、ソロ活動を始める。残されたバンドメンバーは、路頭に迷う生活…そんな折、街角に、一人の女の子が歌を歌っているのを発見する。いつかの俺たち…知らぬ間に、その子の歌声に魅了されてしまう。俺たちの原点がここに。
すぐさま、彼女をボーカルに据え『青天來舞』を結成、各事務所に売り込んでみたのだが、ことごとく断られてしまう。それもそのはず、彼女の名は『青空あゆみ』、アイドルグループ『ラビッチ』のメインボーカル、商業主義の作られたアイドルに嫌気がさし、売り出し半ばで、脱退、巨大プロジェクトは失敗に追い込んだ張本人。それを仕切っていたのが、　芸能界の裏のドン、ゴールドマンの木村その人であった。その担当マネージャーもまた榊原、なんと言う因縁…各事務所は、木村の逆鱗を恐れ、彼らの才能を認めながらも封印してしまう。そこから『青天來舞』の活動が始まる。今の音楽業界に不満を持つ、演歌の大御所、振付け師、フォークの神様などの助けを借り、本当の心に残る歌をめざし、この魑魅魍魎達に挑んでいく。果たして、『青天來舞』に生き残る道はあるのか！！彼女の歌を、もう一度、聴いてもらえませんか…。